疲れ切った

私はいろんなお願いを、いろんなものに託す。

主人が手術したときの願掛けは、墓場まで持っていく。

去年の長女の大学受験も、これに願を託し、見事に勝利を勝ち取った。

そして、今年。

まあ、お門違いというか、ちょっと違う気もするけど、いいや。

息子の高校合格祈願である。


祈願というより脅し？


受からなかったらず～っと箱の中だぞ。


かわいそうに。

そりゃ、必死にもなるさね。


見事息子は高校合格。


ってことで、願いを聞き入れてもらったからには約束は守らねばならぬ。

それも延ばし延ばししていたけど、明日が期限だもんで。


しょうがなく。




これ、わたくしのざます。

お雛様なんて、こんなんです。




きれいなお顔ざんしょ。

もうあとのアップは勘弁して。


この7段飾りの段がね、父親の手作りでね、もうね、分解できるんだけど、本当にグラグラなの。

なもんでね、今までは大丈夫だったけど今年はシャルルがいるでしょ。
こいつがねえ・・・人間が食事している皿の上を駆け抜けたあげく、すっ転ぶようなやつですからね。


ってことで、長女の部屋のドアを閉めて、その中に飾ったざんす。

これが面倒で、面倒で。

お雛様ってなんであんなに小物が多いの？
しかも、無くなってるものって、侍従じゃなく、お端？のお帽子だけなんですよ。

刀とか烏帽子とか簪やら・・・もう、めんどう。
しかも、紐とか緩んでるし、乾燥しているから手が滑って紐が結べない。

ちょっとぶつかっただけで、三人官女転落みたいな？
首コロコロみたいな？
しかも、中は藁！！

五人囃子なんて、もういいおっさんざんしょ。

まあ、私の歴史でもあり、長女には「古いものにこそ価値がある」とお雛様は買ってないけどね。


とにかくさ、飾ったさ。
泣きながら。

そして、やっと終わって、ドアを開けたら、待ってましたと猫のマリが突入。
なんか中でやっているのに入れないのはゆるせないみたいな？

なんで、こんなことに興味があるんさ。

隅に逃げ込んだマリを捕まえているうちに、次はシャルル突入。

マリを部屋の外に投げ捨てて、シャルルを捕まえるうちに、またマリが突入・・・振り出しに戻る。

しかも、何度かひな壇にぶつかって、官女コロコロ。

また直して・・・疲れ切りました。
最終的に両脇に猫抱えて、部屋のドアを閉めました、足で。