フォルテは大人しい。
これはよくボクサー飼いの方から言われる言葉だが、私自身はちっとも大人しいとは思っていない。
あの力強い走りと意思、不審者に向かう気力と咆哮をご存じないからだ。
対人には注意しろとプロに言われている。
時々飼い主を試すように噛み付いてきたりもするんだよ、この犬。
まあ、「本気じゃなかったんだよ」的歯をちょっと当てるだけだから、噛み付くは正しくないか。
ふざけてるふりをして、ちょっと試すみたいな?
ここでひるんだら、他の方同様私の言うことも聞かなくなるに違いない。
もっとも、負ける気は一切しないけど。
一方侵入者以外の人やワンコにはとっても優しく、フレンドリーだ。
だから私はちっとも大人しい気弱な犬とは思っていないし、それだからこそ常にコントロールしようと心がけている。
そんなこんなで、階下に住む母親は、ず~っと「フォルテは恐い」と言っていた。
恐いの意味は、犬として恐いのではなく、存在としての体が恐いという意味。
平たく言うと、ぶつかっただけで骨が折れそうという恐さ。
だから、母が外にいるときは、ず~っとフォルテは伏せであり、近づくことは許していない。
ちょっとでも足をかけて、怪我でもされるとめんどくさいからだ。
ベッドに足ぶつけて骨折する年頃だからね。
その母が、「フォルテは大人しいねえ。」だって。
???
どういう風の吹き回し?
なんのことはない、
「愛ちゃんに比べたらフォルテは大人しい」
だって。
笑っちゃうよね。
私は怯えて歯をむき出しにしているチワワのほうが、よっぽど恐ろしいやい。
PR