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sakuと愉快な仲間達
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ことこちゃん

他所でもご報告しているように、ことこちゃんは11年の生涯を病院のステンレスの檻の中で閉じました。

前日の朝、相当具合が悪そうとの連絡を受け、「土曜に行きます」といったものの、いてもたってもいられず、埼玉まで見舞いに行きました。

実はもう駄目なんだろうとの予感はありました。
北海道から帰った翌日に見舞いに行った時も、かなり元気がない状態で、免疫をあげるサプリとステロイドをお願いしていました。

ダメなら一晩でも大好きなベッドで眠らせてあげたい。

ただ、一週間前、MRIを撮りに行った時は元気だったんです。

抗がん剤ならもしかしたら効くかもしれない、そう思うと連れて帰れませんでした。

体が大きいので、ことこに買ったばかりのケージでは窮屈だろうと毛布を車に敷いていったけど・・・あんな姿で帰ってくるはずじゃなかったのに。

亡くなったって電話があって、すぐに仕事をほっぽって迎えにいったんですけど、その前にきれいなタオルで包んであげたいと思って、いつも行くセレクトショップによって、黒猫のイラストがついている赤いタオルを買いました。

黒猫には赤が似合うでしょ。

そこの店長に「これかわいいでしょ」って言われたんですけど、そして大変申し訳ないんですけど、ことこの旅に同行してもらいました。

このタオルには黒猫と一緒に、ブルーの猫が描かれていました。

いとしのダーリン、トワはロシアンブルーでしたから。

ことこを迎えに行く道中も、帰りも台風の影響で大雨でしたが・・・ことこを抱えて病院から出る時も、帰って車から降ろす時も、雨が止んでいました。

トワの眠るつつじの下にことこを埋葬しようと思いましたが、なんせ、大きいし、雨が降っているし、主人もいないしで、結局火葬にして、そのあと埋めようと思いました。


家から10分の所に火葬場があります。
ここに来るのは4度目です。
ご夫婦お二人が待っていてくれました。

ここのご主人は遺骨を本当に丁寧に扱ってくれて、足からひとつひとつ並べてくれて、ことこのお骨を拾うことができました。

ことこの骨はしっかりしていて、とてもきれいで、やはり病気の期間はそんなに長くはなかったのかな、なんて思ったりしました。


ことこの死がどうこうという訳ではなく、心が沈んでしまいます。

車を運転していて、窓の先を見ると、この先にある未来はどんなんだろうって、最近思うんです。

ここから一秒先はわからないし、一秒後には過去になる。


毎日そこにあるように見えても、一秒一秒すべてが変わっていく。
そんな日々が怖い気がします。


生きている限り終わりのない思いで、それを断ち切る時は自分の命の尽きる時です。


誰とも、何ともかかわらずに心を閉ざせば、そんな思いはしなくて済むでしょうが、たぶんそうしたら、閉ざしたことに悲しむ自分がいるはずです。

ひととの関わりはあまり上手とは言えないのですが、その隙間を一緒に暮らしている夫、子供そして動物達が埋めてくれます。

そんなことに感謝しながら、でももう少しだけ、沈んでいたい気がします。

だって、11年も一緒にいた命ですから。

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